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「お茶の淹れ方、習ったことありますか?」

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こんにちは

年に数回お邪魔している、川根のお茶やさんに行ってきました。

加工場の中は蒸し風呂のような暑さ…。
「クーラー入れれば楽なんだけど、香りや品質に影響するからね」と、
汗をぬぐいながら話してくれたご主人。
ほんの一瞬、手を止めてお話しが出来、
「本当にご苦労さまです」と頭が下がりました。

名産川根茶を
サロンのお客様に飲んでいただこうと…と言いたいところですが(笑)
実は、家内がお茶会で使う“季節のお茶”を買いに行った次第。

自分はまったくの素人だったのに、
お茶屋さんの心配りでいつも美味しいお茶をいただいて、
いつの間にか味の違いも少しわかるようになってきました。

最近では、淹れ方によっても味がガラリと変わることに興味が出て、
買いに行くのがちょっとした楽しみにもなっています。

ただ、いまだに「熱湯で色濃く」しかやらない静岡県民たち
お茶屋さんも思わずため息、、

それでも言われたのが、
「静岡県民でもちゃんとしたお茶の淹れ方を知らない人が多いんですよ」と。
確かに学校で教わる機会もないし、当たり前すぎて学ばない。
でもそれが、逆に“知らないまま”を作ってしまってるのかもしれません。

お茶農家が減ってきている理由の一つには、
「本当の楽しみ方を伝える場が少ない」こともあるのでは?と感じます。

生まれ育った土地の美味しいモノ、誇れるモノをちゃんと知る。
それって、自分にとっても、地域にとっても、強みになる気がします。

県外の方にお土産としてティーパックを持っていくと、
いつも喜ばれます。

もし自分が結婚してなかったら、正しいお茶の淹れ方なんて知らずに人生終わってたかも(笑)
ギリギリセーフ、、

学校の難しい公式を覚えるより、
地元の味をちゃんと楽しむ術を覚える方が“役立つ知識”
だったりすると思うのです。
部活の先輩に怒鳴られるより、お茶を丁寧に淹れる方が、
ずっと心が育つ(笑)

以前、伊藤園のお客様に
「CMに静岡出身の人って出さないんですか?」って聞いたら、
「上が〇カなんで(笑)」と一緒に笑ったことがありました。
※上層部はほとんどが県外の方々

実際には、県外の方は「静岡の人はみんなお茶のプロ」と思ってるフシがあるんですが…
それも大きな勘違いだったり(笑)

でも、こうして暑い中で美味しいお茶を届けようとしている方々がいることを知ると、
やっぱり無関心ではいられません。

クーラーの効いたサロンで仕事してる自分が言うのもなんですが、
「お茶って、すごい文化」と、改めて感じた一日でした。

日本の伝統を絶やすことなく
微力ながら応援しております、

次回は高原茶(蔵出し茶)
10月に買いに来ます。

またこれが美味しいんだなぁ