不易流行(ふえきりゅうこう)
なんて言葉を最近覚えまして(笑、松尾芭蕉の言葉)
変わらないものと、変えていくもの。
いい歳して、こんなことを考えるようになりました。
きっかけは、上の世代の美容師さんたちの引退です。
団塊の世代。
高度成長期を駆け抜けて、日本を支えてきた人たち。
朝から晩まで働いて、家族を養って。
正直、今の自分に同じことができるかと言われると…自信ないです。
ただね。
仕事を辞めたあと、
「暇でしょうがない」
「無理をして痛いところばかり」
「出掛けない」
「何をしていいかわからない」
ちょっと寂しそうに話すのを、何度か聞きました。
仕事がすべてだった世代。
やりたいことを全部後回しにして、気づいたら老後。
時代のせいもあると思います。それが当たり前でしたから。
でも、見ていて思うわけです。
先輩美容師からも「真似すんなぁ」って(悲笑)
——あ、自分はこうはなりたくないな、と(笑)
団塊ジュニアの、勝手な言い分ですが。
—
だから決めています。
変えないもの。
お客様に丁寧に向き合うこと。練習は続けること。
ここだけは30年、意地でも変えていません。
変えていくもの。
新しい技術も、SNSも、面倒がらずに取り入れる。
そして、やりたいことは後回しにしない。
子どもたちの髪を切りに行くのも、その一つ。
行きたい所へ行って、会いたい人に会って。
「いつかやる」の「いつか」なんて、たぶん来ませんから。
老後に「暇だ」なんて、言ってる場合じゃない。
仕事も、遊びも、欲張っていきます。
上の世代がいたから、今がある。
それは忘れずに。
そのうえで、自分たちは自分たちの生き方で。
——不易流行。
芯は変えず、身軽に動く。
まだまだ、そんなオジサンでいたいなと思います。